第25回重要刀装具 蓮花図小柄 無銘:平田道仁 こちらの蓮華図小柄は、桃山芸術の豪華美を七宝の技を以て刀装具に表した京都出身の工人平田道仁によるものです。平田道仁は通称を彦四郎といい京都に住んでいましたが、豊臣時代にすでに彫金工兼七宝工として活躍していたと思われます。 慶長16年(1611)に徳…
大刀剣市2018盛況にて閉会 2018年11月16日から18日まで東京美術倶楽部で行われた大刀剣市はおかげさまで大盛況にて閉会いたしました。 今年は初日から外国のお客様が多く、アメリカ、イタリア、フランス、ロシア、ベルギー、ドイツ、中国、タイ、台湾など世界各国からお越しいただきました。 …
大刀剣市2018出品 【重要刀剣】刀 月山貞一(ご売約済み) 月山貞一は天保七年(1836年)に近江国犬山郡に生まれ通称を弥五郎と言い、七歳の時に月山貞吉の養子となって幼少より養父に刀の鍛え方を学びました。その作風は山城、大和、相州、備前、美濃などの各流派の伝法を器用にこなし、また古い月山に習った…
名品を味わう【重要刀装具】無銘:楽寿|雨龍透渦巻文散大小鐔 こちらの大小鐔は肥後金工:細川家旧蔵と伝えられている肥後金工・神吉楽寿の鐔です。 楽寿は江戸時代後期から明治時代の金工で細川家に仕えておりました。楽寿の祖父・忠光の時に藩命により林家の秘伝一式を相伝し、それ以降神吉一家は春日派(林派…
名品を味わう【古美術入門】たのしい・おもしろい刀装具 はじめまして。眞玄堂でウェブを担当しているAと申します。 ひょんなことから刀剣を扱う古美術商に勤めることになった古美術素人の私。そんな私でも刀や刀装具を実際に見たら面白くて楽しくて、またその技術の高さに驚くことの連続でした。数年前から刀剣女子…
特別重要刀剣 太刀【吉房】 福岡一文字派 鎌倉時代は日本刀の黄金期時代であり、その代表格が備前一文字派です。 一文字派は茎に符丁のような『一』の字を切ってあることからこのように呼ばれています。 その起源は後鳥羽上皇が刀工・則宗を招聘し刀を鍛えさせたことに始まり、その則宗の一門が古一文字、一方そ…
京都国立博物館特別展【京のかたな】開会式 9月29日開幕の京都国立博物館特別展【京のかたな】を前に28日金曜日、京都国立博物館特別展【京のかたな】開会式が行われました。 今回古刀が数多く展示されており、鎌倉期の姿をじっくり堪能できる機会です。鎌倉期の古刀の優美な姿と室町期の踏ん張りが付いた姿…
粟田口藤四郎吉光 小太刀(打刀)第12回特別重要刀剣-京都国立博物館出品 粟田口藤四郎吉光は新藤五国光と並ぶ短刀の名手として名高く、名物:薬研藤四郎(やげんとうしろ)や骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)など多くの短刀が作られました。一方、短刀以外の遺例は太公豊臣秀吉の愛刀で今は再刃となっている名物『…
第59回重要刀装具:寿老人図鐔 銘:叟寿良 第59回重要刀装具、寿老人図鐔、孔叟寿良【1829年(文政12年)生】は東龍斉清壽門下の逸材で江戸趣味豊かな技法を承継した人物です。 この鍔に描かれている寿老人は身の丈三尺、白い髭がたれ下がり長い頭の老人で、杖と経巻を持ち玄鹿(げんろく)を伴ってい…
第18回特別重要刀剣 無銘長谷部 附黑呂色塗鞘葵紋金具打刀拵 長谷部国重 無銘 南北朝時代に皆焼(ひたつら)というにぎやかで豪華な作風を展開したのが山城国の長谷部派です。この皆焼とは通常の沸(にえ)出来の乱刃に加え地中に飛焼や湯走りをおびただしく交え、さらに棟もさかんに焼くなどした動静に富む派手…
2022/12/22
2021/12/24
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2021/7/19
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2020/7/29
2020/7/1