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林又七 重要刀装具 桜九曜紋透象嵌鐔
林又七は肥後金工で細川家に仕えた鐔金工師。林又七の祖先はもともと尾張国の出身で鉄砲鍛冶でしたが父清兵衛の時鉄砲鍛冶として九州の加藤清正に仕えたことから肥後熊本に移住します。又七が二十歳のころ加藤家が改易(おとりつぶし)となり、その後細川家に仕えることとなりました。今回ご紹介する桜九曜紋は細川家の家紋である九曜を透しデザインで表現しています。
林又七の作風である見事に鍛えられた鉄地に独特の透しデザインを施した又七らしい特徴が出ている最高作の一枚といえるでしょう。
錆色は一種独特の紫がかった鉄色。この柔らかな色が桜の文様を一層引き立てています。
林又七・鍔のデザイン
この鐔に描かれている桜は古来より日本人が春の訪れとともに咲くの心待ちにし、咲けば愛で散る最後の時まで特別な感情を持つ花です。日本人好みの秀逸なデザインといえるでしょう。
林又七の鉄鍛えは秀逸で透かし彫りと象嵌技法の見事さに特色があります。又七の透しの意匠(デザイン)は藩主細川家の家紋・九曜紋をはじめ、桜花、遠見松、梅樹、桐、竹などがあります。また破扇散文は布目象嵌を細緻に施して華美で、鶴丸透しの造形は独創的で林又七の高い技法を表した鐔と言えます。
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