名品を味わう【古美術入門】たのしい・おもしろい刀装具
はじめまして。眞玄堂でウェブを担当しているAと申します。
ひょんなことから刀剣を扱う古美術商に勤めることになった古美術素人の私。そんな私でも刀や刀装具を実際に見たら面白くて楽しくて、またその技術の高さに驚くことの連続でした。数年前から刀剣女子と呼ばれる女性達が現れ刀ブームが起きていますが、まだまだ敷居が高いと感じることが多いかと思います。そしてブームの陰で知られていないこともたくさんあります。
だれでも気楽に古美術を楽しんでもらえるよう、日々名品に触れるの中で感じたこと、学んだ作品の見所などを伝えたいと思い、今回記事を書くことにしました。
こちらの記事がきっかけで多くの方が私たち日本人の繊細な感性が生かされた刀装具を楽しむようになっていただけたら、武士文化の象徴である刀を通じて歴史に思いをはせる豊かな時間を過ごしてもらえたらなによりうれしいです。
重要刀装具:祇園社頭大森彦七図大小鐔 堀江興成
今鑑賞するのは祇園社頭大森彦七図大小鐔(堀江興成)
【古美術を味わう】感じるポイント その1
素 材 |
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【古美術を味わう】感じるポイント その2
技 法 |
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感じるポイント その3
デザイン・表情 |
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前回記事の中でご紹介したようにこの鐔は平家物語の祇園女御のエピソードを題材にしたものです。
さてこの話の続きをご紹介しましょう。
機転の利いた行動により白河上皇から褒美として平忠盛に下された祇園女御にはすでに白河上皇の胤が宿っておりました。女御はもし生まれた子が男の子なら忠盛に引き取らせ武人として育てよと仰せら、その後女御は男児を出産、忠盛の下で育てられることとなります。
この若君がのちに平家の栄華を築いた平清盛公で、平清盛は白河上皇の本当の子であった故、天下事業を成し遂げることが出来たと平家物語では語られています。
一枚の鐔、そこにはいろいろなエピソードが隠れています。見ていて飽きの来ない名品です。
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