重要美術品 金家 漁船図鐔
金家は室町時代末期(1529~1596)ごろ活躍した金工。
同時代を代表する金工は信家、後藤乗真、後藤元乗、後藤祐徳、後藤光乗、後藤徳乗などです。
明治時代以降、大正、昭和、平成と100年以上にわたってトップランクの鐔工として挙げられています。
それにも関わらず金家に関する確実な資料がないため、時代も系統も経歴も全くわからないという不思議な存在です。
そのため鐔研究第一人者である福士繁雄先生も「私もよくわからないとういのが本音です。」と述べられています。(刀装、刀装具初学教室(40))
幸い、鐔に銘を切っているものが意外に多くあることから以下の4点がわかっています。
1.金家は信家とともに、室町時代の末期を代表する鐔工である。
2.甲冑師系の鐔工であろうということ。
3.薄い鉄の板鐔に絵風の文様を肉彫りで施した作家は金家が初めて(原則として)。
4.その出自はなぞに包まれている。
重要美術品・漁船図鐔
この漁船図鐔は金家の得意とした構図の一つでほかにも同様の者があります。
表は下方に漁をする人物を乗せた船、裏には左に干網を配してあり、
表裏とも大きく空間をとって自然の広大さを表しています。
名工・金家の技が光る逸品です。
昭和24年4月認定 「 鐔名作集 」所載
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